診察内容

診察内容

15人のスタッフで、手術のための麻酔を年間3,250例担当、救命救急センター、ICUにおいて重症患者さまを24時間体制で治療、救急外来において救急の初期治療、また疼痛外来で難治性の痛みの治療を行っています。

医師のご紹介  外来診察表

診療体制

手術麻酔

近年の傾向として全身に重篤な合併症を有する症例や高齢者が増加しており、手術室看護師のバックアップのもとスタッフ全員が協力して安全かつクオリティの高い麻酔、周術期管理を行っています。平成28年の手術症例数は5,357例で、うち麻酔科が管理した症例数は3,250例、そのうち全身麻酔は3,027例でした。緊急手術は約25%を占めています。

集中治療

ICUは12床です。evidence-based medicineに基づき、重症患者の治療を各科主治医と協力して行っています。365日24時間ICUに麻酔科医が常駐し、人工呼吸、血液浄化を含む集中治療管理を行うとともに、ICUを退室された患者やICU外の重症患者に対してもきめ細かいフォローを行っています。平成28年のICU入室患者数は1,701名、そのうち救命救急センターからの入室患者は571人でした。

ペインクリニック

毎日外来診療を行っています。 日本ペインクリニック学会認定施設に指定されとおり、難治性疼痛患者を主に外来患者数は2,831名、入院患者数は救急の患者も含めて延べ432名でした。 入院による透視下ブロック治療、熱凝固治療に加え、癌性疼痛患者の疼痛管理にも参画しています。

救急医療

後期研修医を含めた15名の常勤麻酔科医全員が、救命救急専任医師として救命救急センターの重症救急患者診療と、救命救急専任当直を担っています。 重症患者の初療からICU管理までシームレスに対応しています。また日夜を問わず院内、救急外来の急変患者、重症患者にも麻酔科全体で対応しています。 いっぽう赤十字医療救護班のみならず、DMAT(Disaster Medical Assistance Team)隊員、岡山県災害医療コーディネーターとして複数の麻酔科医が登録しており、大地震、大事故、激甚災害などに備えています。実際に東日本大震災、熊本地震においては、初動班として発災当日に現地に派遣されました。

施設認定

日本麻酔科学会麻酔医認定病院
日本集中治療医学会集中治療専門医研修施設
日本救急医学会認定医指定施設
日本ペインクリニック学会ペインクリニック専門医指定研修施設
日本呼吸療法医学会専門医研修施設

麻酔科

麻酔科研修のご案内

連絡先 麻酔科 奥 格(おく さとる)まで
Tel 086-222-8811(代表)
E-Mail satoru_oku@yahoo.co.jp

はじめに

目の前に急変した患者がいる。死に瀕した患者がいる。その場面に遭遇した時、あなたは医師として何が出来ますか。初期研修のなかでもこの命題に答えることは最も重要な事項の一つです。周知のとおり、初期研修1年目に救急(麻酔科)として3ヶ月の研修が義務づけられています。しかし皆さんがいきなり救急の現場に引き出されても恐らく何も手を下す事は出来ないでしょうし、むしろ危険ですらあります。なぜなら救急患者・重症患者に対応する基本的手技と論理的思考力を全く習得できていないからです。そして緊迫した救急現場でそれらを習得することも難しいと考えられます。したがって当院では、救急(麻酔科)研修は主として麻酔科で行い、手術患者の麻酔を通じて医師としての考えかた、姿勢、手技のminimum requirementを効率よく安全に習得させる事を目指しています。例えば、気管挿管に関しては100例あまり行うことにより、自分の技術として身に付けることができます。

研修期間

スーパーローテーション制度が施行される以前より、当麻酔科の関連母体である岡山大学麻酔科では臨床研修制度を実施しており、希望者に対して専門科研修を開始する前に1年間ないし2年間の麻酔科研修を行ってきました。専門科の研修を目の前にしている皆さんにとってこの期間は長く感じられるかも知れません。麻酔科を経由しない同僚に比べて遅れをとるのではないかと不安を感じるかたも少なくないでしょう。しかし、医師としての数十年のキャリアを考える時、この期間は決して長すぎる事はなくむしろ短いといっても過言ではありません。実際この研修を修了し、他科へ移った医師たちは現在各科の第一線で活躍しています。
スーパーローテーション制度では1年次に必修として3ヶ月間の救急(麻酔科)研修を行いますが、この期間で修得できるものはきわめて限られています。当麻酔科では1年次研修に引き続き、以下に述べる2年次研修および3年次以降の後期研修を選択することが可能です。医師としてのスタートラインに自信を持って立つために是非麻酔科研修を選択して頂きたいと願っています。

研修内容

1年次:全員必修

手術室における麻酔管理(全身麻酔、脊椎麻酔)を通して、静脈路確保、用手的人工呼吸、気管挿管、動脈ライン確保、中心静脈路確保、腰椎穿刺などの基本的手技を経験すると共に、術前患者の評価を通して全身管理の基本的概念を習得します。あわせてICU、救急外来において指導医と共に重症患者の診療を経験します。

2年次:選択

当院では毎年多くの初期研修医が2年次研修を選択します。平成29年度は14名の初期研修医のうち10名が4ヶ月以上の麻酔科研修を選択しています。
2年次研修では、1年次に修得した手技の向上に努め、難易度の高い症例においても麻酔管理が施行できるように習熟します。加えてICU、救急外来において重症患者の診療に主体的に参加し、ICUにおいては、人工呼吸管理、血液浄化法などを経験するとともに、指導医と共に診療にあたることによって、重症患者の全身管理を学びます。
救急外来においては、心肺停止、多発外傷、広範囲熱傷、重症薬物中毒など重症患者の初療を指導医と共に行い、症例によっては指導医とともにICU主治医となり患者の診療にあたります。

後期研修(3年次以降)

当院シニアレジデントあるいは岡山大学麻酔科における研修麻酔科専攻医として岡山大学プログラムに登録します。岡山赤十字病院は十分な症例数を持つので、4年間のすべてを当院で研修することができます。 また、希望により4年目に当院から大学に移ることも可能です。
診療内容としては、独立した「麻酔科医」として、麻酔、ICU、救急外来においてはば広く診療を行うとともに、1年次、2年次研修医の教育を経験します。希望によりペインクリニック外来を経験し、基本的手技および診断学を習得することも可能です。

指導医

部長3名、副部長2名、医師8名
日本麻酔科学会 麻酔科指導医 6名
日本麻酔科学会 麻酔科専門医 9名
日本麻酔科学会 麻酔科認定医 2名
日本集中治療医学会認定 集中治療専門医 4名
日本ペインクリニック学会 ペインクリニック専門医 4名
日本救急医学会 救急科専門医 4名
日本周術期経食道エコー認定医 3名
JATECインストラクター 1名
日本DMAT隊員 3名 (うち統括DMAT 2名)
岡山県災害医療コーディネーター 2名

カンファレンス

毎日8時30分~9時 麻酔症例検討およびICU当直医によるICU患者カンファレンス
毎日9時~、17時~ ICU回診
毎週火曜8時~8時30分 抄読会