地域がん診療連携拠点病院のご紹介

 当院は開設当初から高度で満足して頂けるがん診療の実現のため、各診療科が協力して診断・治療の充実に努力してきました。がん登録も県下でも早くから実施し、がん治療に役立てています。それらの実績が認められ、平成15年(2003年)12月に厚生労働省より「地域がん診療拠点病院」に指定され、それ以後地域におけるがん診療の拠点としての役割を果たしてきました。

平成19年(2007年)4月に
1.がん予防及び早期発見の推進
2.がん医療の均点化の促進
3.がん研究の推進
を三つの柱とする『がん対策基本法』が制定され、「地域がん診療拠点病院」から「地域がん診療連携拠点病院」に名称が変わりました。

今回制定された『がん対策基本法』をもとに、政府は「がん対策推進基本計画」を策定し、「がん患者を含めた国民が、がんを知り、がんと向き合い、がんに負けることのない社会」の実現を目指しています。 そのために特に重点的に取り組むべき事項として
1.放射線療法及び化学療法の推進並びに専門的に行う医師等の育成
2.治療の初期段階からの緩和ケアの実施
3.がん登録の推進
が取り上げられ、全体目標として
1.がんによる死亡者の減少(75歳未満の死亡率の20%減少)
2.全てのがん患者及びその家族の苦痛の軽減並びに療養生活の質の向上
を掲げています。

当院は上記の「がん対策推進基本計画」及び「全体目標」を達成するための一翼を担う「地域がん診療連携拠点病院」として、以下の部門に力を注いでいます。

1.がん治療専門医の充実と育成

他のがんももちろんですが、特に5大がんといわれる肺癌、胃癌、大腸癌、乳癌、肝臓癌の専門医が常勤し診療を行っています。また、これらの分野の専門医教育施設として各学会から認定を受け、専門 医育成にも力を注いでおり、当院から多数の専門医が巣立って、中四国を中心とした他の基幹病院で活躍しています。

2.放射線療法

全国でもまだ数の少ない放射線治療専門医が常勤医師として治療 を行っています。

3.化学療法(化学療法センター)

入院での化学療法はもちろん、外来通院での化学療法を積極的に 行っています。現在、化学療法センターには15 名の方が同時にゆったりとした環境で治療できる設備を整えています。
※詳しくは下記をご覧ください。

4.緩和医療(緩和ケア科)

最近はほとんどのがん患者さんに告知を行った上で治療を開始す る傾向が高まっています。告知を受けた患者さんの精神的ケアなど、初期段階からのサポートが必要です。当院では専任の医師を中心と したスタッフが入院、外来通院を問わず、サポートしています。

緩和ケア研修会修了者名簿(2017.2.1現在)
総合内科 岡﨑守宏
宮下雄博
重松照伸
渡辺謙太郎
血液内科 竹内誠
藤井総一郎
坂本真衣子
糖尿病・内分泌内科 早川信彦
膠原病・リウマチ科 樋口俊恵
腎臓内科 蒲生直幸
消化器内科 井上雅文
原田亮
永原照也
前島玲二郎
重歳正和
稲生祥子
姫井人美
上田英次郎
鶴見哲也
安井稔博
橋本健二
佐藤亮介
肝臓内科 小橋春彦
歳森淳一
呼吸器内科 別所昭宏
佐久川亮
細川忍
尾形佳子
深松伸明
原尚史
稲田崇志
梅野貴裕
循環器内科 齋藤博則
福家総一郎
津島龍
緩和ケア科 喜多嶋拓士
渡邉啓太郎
精神神経科 忠田正樹
中島誠
小児科 川本祐也
消化器外科 劔持雅一
池田英二
高木章司
山野寿久
黒田雅利
工藤泰崇
清水大
呼吸器外科 森山重治
葉山牧夫
乳腺・内分泌外科 辻尚志
原享子
吉富誠二
脳卒中科 岩永健
心臓血管外科 河崎健人
脳神経外科 小田 智聡
泌尿器科 竹中皇
佐古智子
片山聡
産婦人科 林裕治
片山典子
三枝資枝
江尻孝平
秋定幸
耳鼻咽喉科 竹内彩子
石原久司
藤澤郁
秋定直樹
赤木成子
リハビリテーション科 西本めぐみ
麻酔科 福島臣啓
小林浩之
岩崎衣津
石井瑞恵
石川友規
角谷隆史
溝渕有助
赤澤杏奈
救急師 實金健
放射線科 林英博
姫井健吾
松本晋作
湯浅直未
研修医 梶谷聡
木浦賢彦
小浦卓
坂本健
佐野雄芳
髙橋政史
谷村吏香
服部直
平田愛美
藤本竜平
村上裕之
森田絢子
山口あゆむ
渡邊麻衣
梅田響
沖健太朗
加來英梨奈
梶木遼太郎
田中晶平
谷本駿
坪井一馬
本郷智拡
余頃瑞希
井上美砂

5.がん相談支援センター

平成19年(2007年)9月、岡山県で初めてのがんに特化した 相談支援センターを開設しました。患者さん本人に限らず、ご家族 からの相談も受け付けています。また、当院に限らず、他の病院で 治療を受けた方の相談も受けています。専任の相談員2名の他、内容によっては医師や看護師が直接相談に乗ります。

>>詳しくはこちら

6.がん登録

医療情報管理課を中心に毎年、岡山県にがんの発生件数や予後の 報告を行っています。また、当院独自でもがんの治療成績や予後を 解析し、その後の治療に役立てています。

7.がん研究の推進

大学や、がんセンターを中心とした臨床治験に積極的に参加し、新しいがん治療の開発に貢献しています。

8.市民公開講座・研修会の開催

毎年、がんセンター主催の研修会や市民向けの市民公開講座を開催しています。

>>過去の開催実績はこちら

9.岡山県がん診療連携協議会

岡山県がん診療連携協議会は、岡山県におけるがん診療の質の向上や連携協力体制の構築を目的として、都道府県がん診療連携拠点病院である岡山大学病院と、6つの地域がん診療連携拠点病院(岡山済生会総合病院、総合病院岡山赤十字病院、倉敷中央病院、津山中央病院、岡山医療センター、川崎医科大学附属病院)で構成されています。この協議会には、6つの作業部会(研修教育部会、がん登録部会、地域連携部会、がん相談支援部会、緩和医療部会、がん看護部会)が設置されており、各拠点病院の担当者が領域ごとに分かれ、がん診療に関する意見交換を定期的に実施しています。最近では、自施設のがん診療に関する課題やその改善に向けた取り組みについて情報共有や相互評価を行い、拠点病院のさらなる質の向上に努めています。

>>岡山県がん診療連携協議会のホームページはこちら


10.PDCAサイクルの確保

当院は国立研究センター、岡山県がん診療連携協議会と協力して、PDCAサイクルの確保によりがん診療の質向上に努めています。

化学療法センターのご紹介

化学療法とは、腫瘍やがんに対して手術でなく薬剤(主に抗がん剤)を用いた治療をすることです。化学療法は多くの場合入院治療として行われていましたが、副作用が軽く効果の高い薬剤が開発・承認されたこと、制吐剤や骨転移治療剤などの支持療法が進歩したこと、化学療法に熟練した医療者が多くなったことから外来治療できるようになりました。

当院では、平成14年10月に外来化学療法室を開設しました。近年のがん患者の増加に対応するため、平成27年5月南館開設に伴い、15床へ増床して化学療法センターを開設しました。

外来化学療法では、患者さんが家庭や社会生活を維持しながら、生活の質(QOL)を損なうことなく治療に専念できることが重要になります。当院では、病院でありながら病院らしくない空間を目指して、一面の窓からの自然な採光やフローリング・壁紙の工夫、リラックスできる音楽、ドレッサー付のトイレ、季節を感じられる室内装飾など環境に配慮しています。また、ベッドに備え付けのテレビを見たり、食事できたりと治療中の患者さんのQOLの向上に努めています。さらに、面談室や家族サロン、図書コーナーも備えており、安心して治療を受けることができます。

その一方で、安全かつ適確な化学療法を行うことも重要です。そのため、医師・薬剤師・看護師の専任スタッフが中心となり、「レジメン登録」や「手順書の整備」、「患者さんに副作用と対処方法の説明」などを行っています。化学療法センターには、専用の調剤室やエマージェンシールームを新設しました。また、多職種によるチーム医療を行うことで治療の質と安全を高め、患者さんや家族の心身両面の支援ができるように努めています。

化学療法センターの体制

利用ベッド 15床(リクライニングチェア12床、ベッド3床)
受付 完全予約制
利用時間 9:00~17:00
利用科 内科・外科・婦人科・泌尿器科・耳鼻科・脳神経外科・整形外科
専任スタッフ 医師:別所昭宏・細川忍
薬剤師:諏訪耕三(外来がん治療認定薬剤師)
看護師:岡本みどり(がん化学療法看護認定看護師)

化学療法センターの風景

化学療法室の風景

化学療法センターの風景

化学療法センターの風景
専用調剤室

化学療法センターの風景
エマージェンシールーム


化学療法センターのアメニティ

化学療法センターのアメニティ
ドレッサー

化学療法センターのアメニティ
家族サロン図書コーナー

化学療法センターのアメニティ
室内装飾


化学療法センターのアメニティ
面談室

化学療法センターのアメニティ