はじめに

 2014年7月、自己免疫疾患センターが開設されました。リウマチや膠原病に限定したセンターは全国にありますが、原因や治療のターゲットをより明確にした「自己免疫疾患センター」はほとんどなく、当院独自の特色です。ただ、自己免疫疾患は、膠原病やリウマチ性疾患よりも、より多くの病気を含みますので、「挑戦的」な試みと言えます。
関節リウマチをはじめとした膠原病、自己免疫疾患をお持ちの方は約1〜2%で、決してまれな病気ではありません。その症状は、どの臓器が自分の免疫から攻撃されるかによって極めて多彩です。従って、一人の患者さんがしばしば複数の専門診療科を受診しています。
自己免疫疾患センターは、11の専門診療科と4つのコ・メディカル部門の参加からスタートしました。より良い、高度な医療を提供するために、この専門診療科の垣根を越えた協力体制を確立させ、拡充させていくのが当センターの使命です。

山陽新聞連載記事

自己免疫と戦う~善と悪のはざまで

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山陽新聞 岡山医療健康ガイド MEDICAに掲載④

山陽新聞 岡山医療健康ガイド MEDICAに掲載③

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山陽新聞 岡山医療健康ガイド MEDICAに掲載①

スタッフ

膠原病リウマチ内科

センター長 小山芳伸(自己免疫疾患センター センター長) : 部長 日本リウマチ学会専門医・指導医、日本内科学会認定医・指導医、米国リウマチ学会会員、日本リウマチ学会評議員・中四国地方会評議員
その他医師 樋口俊恵 : 医師 日本リウマチ学会会員、日本内科学会認定医

腎臓内科

副センター長 蒲生直幸(自己免疫疾患センター):
部長
日本リウマチ学会専門医、日本内科学会認定医、日本腎臓学会専門医・指導医、日本透析学会専門医・指導医

皮膚科・形成外科

大野 貴司 : 部長 日本皮膚科学会学会専門医

総合内科

重松照伸 : 副部長 日本内科学会専門医

循環器内科

福家聡一郎 : 副部長 日本循環器学会専門医、日本内科学会認定医、日本心血管インターベンション治療学会認定医

呼吸器内科

佐久川亮 : 医師 本呼吸器学会専門医、日本内科学会認定医、日本呼吸器内視鏡学会専門医

消化器内科

浅野基 : 医師 本消化器病学会専門医、日本内科学会認定医、日本消化器内視鏡学会専門医、抗菌化学療法認定医、ピロリ菌感染症認定医

眼科

加藤睦子 : 副部長 眼科専門医、PDT(光力学療法)認定医

耳鼻咽喉科

小山 貴久 : 医師
薬剤師 : 薬剤部 : 森英樹 : 部長
臨床検査技師 : 臨床検査部 : 久保木隆子
作業療法士 : リハビリテーション科 : 遠部佳寿美
臨床心理士 : 精神神経科 : 東郷和美
看護師 : 大森伊久子 : 病棟師長
石原直子 : 病棟係長
事務 : 金村昌芳

自己免疫疾患センターと院内、地域内での連携

自己免疫疾患は症状が多彩であるため、どの専門診療科にも初診として受診する可能性があり、診断は簡単でないことがほとんどです。自己免疫疾患センターでは、各々の病気や新薬に関する最新の情報を各科で共有できるよう努めています。
また、自己免疫疾患はそれ自体が命にかかわる場合もありますが、最も患者さんの寿命に影響するのは感染症です。自己免疫疾患の患者さんは、もともと免疫の病気であるために、感染症が重症化し易く、免疫抑制剤を治療で用いるとその危険性はより大きくなります。感染症はいつでも、どこの臓器にも起こりえるため、院内専門各科だけでなく、地域医療機関との連携が極めて大切です。

自己免疫疾患センターと医学研究

自己免疫疾患はまだ、完治する病気ではなく、病気になるメカニズムも完全に解明されていません。当センターでは国内外の大学、研究機関、地域の病院と連携し、病気の解明・克服のための研究を行っています。研究の成果は毎年、国内外の学会などに発表しています

院外共同研究機関 (2015年 8月現在)

  • オランダ Univ. Medical Center Rotterdam, Dep. of Clinical Chemistry
  • 岡山大学 第二病理学
  • 岡山大学 精神科神経科
  • 九州大学 第一内科
  • 長崎大学 第一内科
  • 京都府 京都第一赤十字病院
  • 愛媛県 松山赤十字病院
  • 岡山県 重井病院
  • 岡山県 おさふねクリニック
  • 福岡県 株式会社 麻生 飯塚病院
  • 長崎県 佐世保中央病院

自己免疫疾患研究会の開催

自己免疫疾患の治療薬は、免疫全体を抑える治療から、過剰な免疫反応の「カギ」となる分子を標的とした治療へ変わりつつあります。炎症を起こすサイトカインであるTNFを標的とした治療薬をはじめ、同じ薬が複数の病気に用いられる傾向にあります。これらの薬は、リウマチ科、消化器科、眼科、皮膚科・・と多くの診療科で使われます。このような免疫分子標的薬の使用にあたっては、その分子がかかわる免疫反応をよく理解しておく必要があります。しかし、毎年のように新薬が発売され、その情報は容易ではありません。当センターでは、定期的に自己免疫疾患研究会を開催しており、最新の情報を共有する場を提供しています。研究会は、院外の医療スタッフの方々にもご参加いただいています。

自己免疫疾患研究会開催実績

第一回(2014年12月17日 岡山赤十字病院 研修室)
講演1 免疫のしくみと治療標的 up-to-date」
岡山赤十字病院  自己免疫疾患センター センター長
膠原病リウマチ内科 部長  小山 芳伸 先生
講演2 「複数診療科の関わる疾患~血管炎症候群~」
岡山大学病院 膠原病・リウマチ内科
講師 佐田 憲映 先生
第二回(2015年3月11日 岡山赤十字病院 研修室)
講演1 「自己免疫疾患センターと当科の関わり」
岡山赤十字病院  消化器内科  浅野 基 先生
講演2 「不明熱症例から自己免疫疾患を学ぶ」
岡山大学医療教育統合開発センター 助教
岡山大学病院 卒後臨床研修センター 医科研修副部門長
三好 智子 先生

第三回(2015年7月14日 岡山赤十字病院 研修室)

講演1 ショートレクチャー「関節リウマチの診断とピットフォール」
岡山赤十字病院 自己免疫疾患センター センター長
膠原病リウマチ内科 部長 小山 芳伸 先生
講演2 「腎疾患とアフェレシス療法」
岡山大学病院 腎・免疫・内分泌代謝内科
講師 木野村 賢先生

第四回(2015年12月8日 岡山赤十字病院 研修室)

講演1 「耳鼻科で診るMTX-LPD症例」
岡山赤十字病院 耳鼻咽喉科 小山 貴久 先生
講演2 「MTX-LPD~当院の現況と当科の臨床研究」
膠原病リウマチ内科 樋口 俊恵 先生
講演3 「IgG4関連疾患 A to Z 」
岡山大学大学院 保険額研究科 病態情報科学
准教授 佐藤 康晴 先生

第五回(2016年4月12日 岡山赤十字病院 研修室)

講演1 「肺高血圧について」
岡山赤十字病院 循環器内科 福家 聡一郎 先生
講演2 「CTD-PHの診断 ~当院の経験から~」
香川大学医学部 血液・免疫・呼吸器内科
講師 土橋 浩章 先生

* 研修会問い合わせ先:自己免疫疾患研究会事務局 

研究実績