新しい時代に貢献できる人材。岡山赤十字看護専門学校。

講師からのメッセージ

岡山赤十字病院 副院長 竹内 誠 「看護師を目指される皆様へ」

岡山赤十字病院 副院長 竹内 誠

2年余りの新型コロナ騒動のなか、皆さんはどのような思いで過ごしてこられましたか。医療従事者に対して称賛や感謝の意を伝えてくださるイベント等もありました。一方では地域コミュニティーのなかで偏見、差別による被害も多々あったようです。こんな人々の心を皆さんはどう思われましたか。看護を目指される皆さんの思いはそれぞれに違うとは思いますが、看護師になりたいという思いを大切に持ち続けてください。

医療は多くの職種の人たちの協働で成り立っています。その中で看護師は最も患者さんに近い立場にいます。患者さんから苦痛や苦悩を聴くこともありますが、頼りにされ、感謝されることもあります。心から感謝されることは何より達成観につながります。看護の喜びをこれからたくさん経験できるよう頑張ってください。

公衆衛生学 坂野 紀子 「幅広い知識をもった看護師をめざして」

病気にならないように予防を重視する公衆衛生学では、健康診断による早期発見・早期治療のみならず、知識の習得(健康教育など)は第一段階としてとても大切とされています。子どもから高齢者までのあらゆるライフステージの人々を対象とした学問ですので、幅広い内容を学びますが、生涯を通じた保健活動と疾病予防、健康づくりの支援ができる看護師を目指して、公衆衛生学にも興味をもって取り組んでもらえたら嬉しいです。

私自身は、アンチエイジング研究や環境問題の研究、在宅における遠隔医療の推進などに取り組む中で公衆衛生の知識や研究方法論を学ぶことの必要性を痛感しました。

将来、研究職はもとより臨床看護職、産業看護職に就く場合も公衆衛生は看護師の基礎となる重要な学問です。

授業では看護師国家試験対策として過去問題も解きながら、重要な情報をわかりやすく伝えるように心がけています。幅広い知識を有した看護師を目指して、一緒に学んでいきましょう。

公衆衛生学 坂野 紀子

在校生からのメッセージ

73回生 石宮 靖子 「助けを求める人の力になれる看護師を目指して」

73回生 石宮 靖子

私は大学を卒業後、社会人入学試験を受験し、岡山赤十字看護専門学校に入学しました。大学では医療系の学科に所属し、ヒトの細胞や組織、病気に関する勉強をしていました。

看護師を目指したきっかけは、大学時代の留学先の様々な人との出会いでした。ある女性は日本で看護師として働いた経験があり、海外で働くために医療英語を学びに来ている方でした。その方との会話から看護師として海外で働くことへの憧れが生まれ、以前までの人を助けるために研究職に就くという夢から、人を直接手助けできる看護師になりたいと思うようになりました。

1年次ではこれまで基礎的な講義を中心に、実践的な看護技術の演習をおこなってきました。これからも、私の夢を優先してくれた家族に感謝をしながら、目の前の助けを求める人に対して力になれる看護師を目指して、学校生活を充実させていきたいと思います。

第73回生 伊藤 壮吾 「仲間と共に看護師を目指す」

私は看護師である母の影響を受け、中学生の頃から医療・看護に興味がありました。

高校生の時に西日本豪雨で被災した真備町へ行きボランティア活動をさせていただいている際に被災地で活躍されている看護師を見て「私も被災地で人々の心と身体のケアを行うことができる看護師になりたい。」と思い看護師を志しました。「災害看護論」や「災害医療論」などの科目があり、災害時にも活躍できる専門的な知識や技術を身に付けようと岡山赤十字看護専門学校に入学しました。

本校は先生方に気軽に相談ができるなど生徒と先生の距離が近いことが魅力だと思います。また多くの授業で行われるグループワークや看護技術の演習を通してクラスメイトと意見を出し合い、教えあう中で学生間でも技術や学びを深めることができることを実感しています。同じ道を志している仲間と豊かな人間性と幅広い看護の能力を持った理想の看護師を目指して日々学んでいきたいと思います。

第73回生 伊藤 壮吾

卒業生からのメッセージ

平成16年卒業 手嶋 幸恵

平成16年卒業 手嶋 幸恵

私は、岡山赤十字看護専門学校を卒業後、岡山赤十字病院で勤務しています。現在、認知症看護認定看護師として多くの患者様と関わりながら、ひとり一人に対する最善の看護ケアはどんなことかを考え、実践できるよう努力しています。迷ったり、わからない課題に直面した時には、学生時代に学んだ基礎的知識や自分が目指した看護師像に立ち返って考えると、答えをシンプルに導き出せたことが度々あります。加えて、講義や技術演習、臨床実習などで行った「グループワーク」は貴重な経験となりました。グループメンバーとの協同学習を通して、目標に向かって役割を分担し合い、個々の担当分を責任もってやり遂げること、遅れていたり負担が大きくなっていたりすることがあれば、メンバーと相談して進捗の遅れを補い合うことを体験から学ぶことができました。この経験はチーム医療・チーム看護、地域包括ケア等を行う今日の認知症看護認定看護師としての活動に役立っています。岡山赤十字看護専門学校での学びが看護師としての原点となっています。

平成18年卒業 大村 正行

岡山赤十字看護専門学校を卒業し15年が経ちました。現在は岡山赤十字病院の救命救急センターICU で日々看護実践をしています。就職後今日までに、救急看護認定看護師資格の取得し、看護師特定行為研修を修了(クリティカルケア認定看護師に名称変更)しました。看護係長としても数多くの経験を重ねています。また、災害時には赤十字救護班やDMAT 隊員として、赤十字の役割の一つである災害医療を実践しています。

今でこそこのように責任ある役割を任されていますが、看護学生当時の自分を振り返ると、勉強に集中できない時期があったり、実習で悩むことも多く、当時の先生方や同期には迷惑をかけたことが多々あったと思います。

そのような中でもいつも支えになってくださった先生方や3年間共に学んだ同期の存在は非常に大きく、今日の自分の看護の礎になっています。

平成24年卒業 安達 大祐さん