臨床指標とは、病院の診療状況や実績などを様々な指標を用いて具体的に数値で示したものです。指標の結果を把握・分析することで、病院の改善点が明らかになり、その結果医療の質が向上されることを目的としています。
当院では、院内に「医療の質検討委員会」を設け、病院独自の「診療統計」と赤十字グループにおける「医療の質評価制度」、「病院情報の公表」など、様々な指標を測定・評価しています。その活動を続けることで、改善が必要な点を素早く察知し、質の向上に努めています。
「医療の質評価制度」は当院のデータ過去3年間を経年評価し、他の赤十字病院グループ平均値と比較することで今後の医療の質の向上に向けた活動に取り組んでいます。
医療の質検討委員長 森 英樹
患者満足度「全体としてこの病院に満足していますか?」(入院)
- 分子分母のうち、「非常に満足している」または「やや満足している」と回答した入院患者数
- 分母入院患者への満足度調査項目「全体としてこの病院に満足していますか?」の設問有効回答数
(2022年度 ~ 2024年度)
|
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
| 分子 |
220 |
249 |
315 |
| 分母 |
256 |
283 |
342 |
| 当院満足度(%) |
85.9 |
88.0 |
92.1 |
| 赤十字病院グループ平均値(%) |
88.1 |
86.1 |
87.9 |
患者満足度「入院の原因となった病気や症状に対する診断や治療方針について、医師から受けた説明は十分でしたか?」(入院)
- 分子分母のうち、「十分だった」または「まあまあ十分だった」と回答した入院患者数
- 分母入院患者への満足度調査項目「入院の原因となった病気や症状に対する診断や治療方針について、医師から受けた説明は十分でしたか?」の設問有効回答数
(2022年度 ~ 2024年度)
|
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
| 分子 |
245 |
269 |
325 |
| 分母 |
254 |
283 |
342 |
| 当院満足度(%) |
96.5 |
95.1 |
95.0 |
| 赤十字病院グループ平均値(%) |
89.2 |
89.7 |
89.7 |
患者満足度「全体としてこの病院に満足していますか?」(外来)
- 分子分母のうち、「非常に満足している」または「やや満足している」と回答した外来患者数
- 分母外来患者への満足度調査項目「全体としてこの病院に満足していますか?」の設問有効回答数
(2022年度 ~ 2024年度)
|
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
| 分子 |
556 |
507 |
466 |
| 分母 |
713 |
634 |
577 |
| 当院満足度(%) |
78.0 |
80.0 |
80.8 |
| 赤十字病院グループ平均値(%) |
80.8 |
79.2 |
79.4 |
患者満足度「診断や治療方針について、今日までに医師から受けた説明は十分でしたか?」(外来)
- 分子分母のうち、「十分だった」または「まあまあ十分だった」と回答した外来患者数
- 分母外来患者への満足度調査項目「診断や治療方針について、今日までに医師から受けた説明は十分でしたか?」の設問有効回答数
(2022年度 ~ 2024年度)
|
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
| 分子 |
581 |
539 |
463 |
| 分母 |
696 |
634 |
577 |
| 当院満足度(%) |
83.5 |
85.0 |
80.2 |
| 赤十字病院グループ平均値(%) |
82.7 |
82.0 |
82.1 |
転倒・転落「入院患者での転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率」
- 分子入院中の患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落件数
- 分母入院患者延べ数(人日)
(2022年度 ~ 2024年度)
|
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
| 分子 |
15 |
7 |
14 |
| 分母 |
124,501 |
126,494 |
127,645 |
| 当院発生率(‰) |
0.12 |
0.06 |
0.11 |
| 赤十字病院グループ平均値(‰) |
0.13 |
0.13 |
0.08 |
入院患者の転倒転落は、患者が自立的に活動される限り、完全に防ぎきれるものではありませんが、骨折や内出血などをきたすことがあり、影響度の高い転倒・転落の『発生率』を集計し、転倒しても被害をゼロに近づけるために各施設で努力を続けています。
- 分子調査日に褥瘡を保有する患者数(入院時既に褥瘡保有が記録されていた患者数を除く)
- 分母調査日の施設入院患者数
(2022年度 ~ 2024年度)
※2024年度より計算方法変更
|
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
| 分子 |
2 |
1 |
52 |
| 分母 |
311 |
296 |
140,226 |
| 当院発生率(%) |
0.64 |
0.34 |
0.04 |
| 赤十字病院グループ平均値(%) |
1.10 |
1.04 |
0.15 |
褥瘡の発生は、患者の生活の質(QOL)を低下させる要因となり、在院日数の長期化にもつながります。患者の栄養状態等によっては褥瘡が発生しやすい状況もありますが、褥瘡対策チームとも協力し、計画に基づいた適切な褥瘡予防対策を実施し、発生率を低下させることが求められます。
早期リハビリテーション「脳梗塞患者への早期リハビリ開始率」
- 分子分母のうち、入院後早期(3日以内)に脳血管リハビリテーション治療を受けた患者数
- 分母18歳以上の脳梗塞の診断で入院した患者数
(2022年度 ~ 2024年度)
|
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
| 分子 |
156 |
134 |
147 |
| 分母 |
191 |
161 |
167 |
| 当院開始率(%) |
81.7 |
83.2 |
88.0 |
| 赤十字病院グループ平均値(%) |
76.2 |
77.7 |
79.4 |
脳梗塞は、脳の血管が細くなったり、血管に血栓が詰まることで、脳に酸素や栄養が送られなくなり、その部位の脳組織が壊死あるいは壊死に近い状態に陥ってしまう病気です。
脳梗塞の後遺症によって、寝たきりになると、筋委縮・筋力低下、関節拘縮、肺炎、褥瘡、抑うつ等の症状が現れる廃用症候群が起こります。廃用症候群の発生を防止するためには、早期からのリハビリテーションが重要になります。
- 分子分母のうち、薬剤管理指導を受けた患者数
- 分母入院患者数
(2022年度 ~ 2024年度)
|
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
| 分子 |
9,290 |
10,424 |
10,837 |
| 分母 |
11,422 |
12,266 |
12,527 |
| 当院実施率(%) |
81.3 |
85.0 |
86.5 |
| 赤十字病院グループ平均値(%) |
62.0 |
62.4 |
64.0 |
服薬指導(薬剤管理指導業務)とは、入院患者の薬歴管理と服薬指導を介して、患者に服薬方法や副作用などの情報を提供し、安全な薬物療法につなげるとともに、患者から得られた情報を医師にフィードバックすることにより、薬物療法を支援する業務のことを言います。
服薬指導「安全管理が必要な医薬品に対する服薬指導実施率」
- 分子分母のうち、「B800薬剤管理指導料1特に安全管理が必要な医薬品が投薬又は注射されている患者に対して行う場合」が算定された患者
- 分母特に安全管理が必要な医薬品のいずれかが投薬又は注射されている患者数
(2022年度 ~ 2024年度)
|
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
| 分子 |
4,993 |
5,624 |
5,590 |
| 分母 |
7,432 |
7,960 |
7,813 |
| 当院実施率(%) |
67.2 |
70.7 |
71.6 |
| 赤十字病院グループ平均値(%) |
37.7 |
38.2 |
39.6 |
特に安全管理が必要な医薬品(ハイリスク薬)に対する服薬指導により、その適正使用を促すとともに、患者のアドヒアランス(患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること)の向上につながることも期待されます。
手術ありの患者の肺血栓塞栓症「手術ありの患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率」
- 分子分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策(弾性ストッキングの着用、間歇的空気圧迫装置の利用、抗凝固療法のいずれか、または2つ以上)が実施された患者数
- 分母肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数
(2022年度 ~ 2024年度)
|
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
| 分子 |
1,589 |
1,531 |
1,768 |
| 分母 |
1,637 |
1,608 |
1,832 |
| 当院実施率(%) |
97.1 |
95.2 |
96.5 |
| 赤十字病院グループ平均値(%) |
92.8 |
92.6 |
93.4 |
肺血栓塞栓症はエコノミークラス症候群ともいわれ、特に下肢の静脈血栓が流れて肺の血管に詰まることで呼吸困難や胸痛を引き起こし、死に至ることもある疾患です。寝たきりの方や手術後に発症することが多く、弾性ストッキングの着用や間歇的空気圧迫装置、抗凝固役の投与など適切な予防対策が必要となります。
- 分子分母のうち、前回の退院日が30日以内の救急医療入院患者数
- 分母退院患者数
(2022年度 ~ 2024年度)
|
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
| 分子 |
184 |
260 |
261 |
| 分母 |
11,381 |
12,222 |
12,492 |
| 当院再入院率(%) |
1.6 |
2.1 |
2.1 |
| 赤十字病院グループ平均値(%) |
2.2 |
2.4 |
2.4 |
患者さんの中には、退院後30日以内に予定外の再入院をすることがあります。その背景としては、前回入院時の治療が不十分であったこと、回復が不完全な状態で早期退院が行われたことなどの要因が考えられます。予定外の再入院という定義が、ややあいまいなことは否めませんが、これを継続的に追跡し、原因を振り返ることが安全な状態で退院することにつながります。
職員の予防接種「職員におけるインフルエンザワクチン予防接種率」
- 分子インフルエンザワクチンを予防接種した職員数
- 分母職員数
(2022年度 ~ 2024年度)
|
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
| 分子 |
1,151 |
1,141 |
1,120 |
| 分母 |
1,280 |
1,294 |
1,244 |
| 当院接種率(%) |
89.9 |
88.2 |
90.0 |
| 赤十字病院グループ平均値(%) |
93.0 |
90.7 |
89.1 |
インフルエンザ等の感染症の診断や治療のために医療機関を受診する患者さんに接することの多い職員は、自身が感染しないよう心がけており、免疫力が低下している患者さんに対しては、職員からの感染を防止する必要があります。
(2020年度 ~ 2022年度)
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2020年度 |
2021年度 |
2022年度 |
| MSW相談担当者数 |
5名 |
6名 |
6名 |
| 退院支援看護師 病棟担当者数 |
3名 |
3名 |
4名 |