文字で検索する

初期研修医

概要

岡山赤十字病院は、あなたのキャリアアップを応援します。
医師になって最初の2年間は、最も重要な期間です。当院では毎年十数名の方が初期研修を修了していますが、皆さんどこでも通用する実力をつけています。

プライマリケアに必要な実力がつく

救命救急センター外来での研修で、幅ひろい疾患を経験することができます。2年間あれば、ほとんどの主要な疾患を経験できますが、これが臨床医にとって最も貴重な財産になります。

十分な指導を受けることができる

各部門の指導医がマンツーマンで指導します。上級医師のそばで見て、自分で考え、自分で行ってわからないことを質問する。また、たくさんの先輩(1年上の研修医や後期研修医)から身近に助言が得られます。

将来について考える材料と機会がある

いろいろな診療科で研修を行いながら将来について考えることができます。また院内だけでなく、岡山地区は情報が得られる研修会・研究会などの機会が多数あります。

研修生活を楽しむ

研修生活は当直業務など決して楽ではありません。ただし当直回数は月3-4回とし、当直明けには帰宅できるなど過労にならないように配慮しています。夏季休暇などのリフレッシュのための年休も保障されています。また、なによりもたくさんの研修医仲間や先輩との交流があります。当院では、いまだかつて研修を中断したひとはひとりもいません。

研修医の声を後輩の研修に生かしています

例年、研修医のアンケートなどで研修医の意見を取り入れて翌年からの研修のやり方を変更改善するように努めています。あなたの声も後輩のために聞かせてください。

百聞は一見にしかず

ぜひ、病院実習や見学会で体験し、先輩研修医の声を聞いて参考にしてください。

先輩研修医の声

1年目研修医T

岡山市内に多くある総合病院の中で私が当院を選んだ理由をお話しします。

1つ目は、数多くの診療科が存在することです。内科はメジャーどころはもちろんのこと、腎臓内科や神経内科、脳卒中科まで細分化されており各科の先生から直接御指導いただくことができ、外科は上部消化管、下部消化管、肝胆膵、呼吸器、乳腺等グループごとに分かれ診療を行っております。また、耳鼻咽喉科、眼科、小児科、産婦人科等の診療科まで幅広く網羅できる点は岡山市内でも当院が優れている事だと思います。

2つ目は、研修生活を自分でマネジメントできる事です。例えば、消化器内科では胃カメラを、呼吸器内科では気管支鏡検査を行えたり、外科では手術に入ることが多くあります。治療の手技を学ぶことも大切ではありますが、研修時代により学ぶべきことは「どうしてその治療方針を選んだのか」を学習することだと思います。当院の指導医は研修医の指導に慣れているため、それを分かりやすく教えてくださいます。また、研修医の熱意に応じて、仕事を割り振って頂けます。しっかりサポートもしてくださるため、やればやるほど成長できる環境でもありますし、疲れた際は休むこともできます。

私は、初期研修2年間で最も大切なことは将来の診療科に関わらず、多種多様な考え方に触れ、じっくり自分で考える時間を作ることであると考えてます。当院は、救急外来での仕事量が比較的多く、だからこそ自分で考えて動ける医師になれると考えています。百聞は一見にしかず、という諺もあります。まずは一度当院へ見学や実習でお越しください。そして、スタッフがどのような表情で働かれているか自分で見てください。また、疑問に思ったことはなんでも聞くようにしてください。

皆さまと一緒に働くことができる日を楽しみにしております。

2年目研修医M

初めまして。私が岡山赤十字病院を初期研修先として選んだ理由は3つあります。

1つ目は、初期研修において特に救急対応を経験したかったからです。三次救急まで対応しているため、軽症から重症まで幅広い重症度の症例を経験することができます。また症例数も県内では多く、経験を積むことで初期対応は研修医主体で行えるようになります。

2つ目は、診療科がほとんどそろっているからです。志望科がまだ定まっていない方でも興味のある科を選択しながら有意義な研修を送ることができます。上級医の先生からのご指導も手厚いため、各科での経験が3年目以降に活きてくると思われます。

3つ目は、病院の雰囲気がよいと感じたからです。先生方は指導熱心で相談しやすい雰囲気を作って下さっており、研修医同士の関係性も良好で、いろいろなことについて話し合ったり、相談しながら、充実した研修を送ることができています。

当院は日常の病棟管理や救急対応で必要な知識や経験を得るには非常に良い環境だと感じています。少しでも興味を持たれた方は、ぜひ一度当院へいらしてください。

シニアレジデントH

私は当院で2年間の初期研修を行った後、引き続き外科専攻医として修練を行いました。外科を志望する立場から当院での外科研修について紹介したいと思います。
初期研修1年目では外科研修は2か月あり、上部消化管、下部消化管、肝胆膵、呼吸器、乳腺内分泌から選択し1か月ずつ2領域で研修します。初期研修2年目に外科ローテを選択した研修医は虫垂切除術、胆のう摘出術をはじめとする良性疾患の執刀機会があり、外科医としての第一歩を踏み出します。
初期研修では麻酔科研修が充実しているのも特徴です。末梢血管、動脈ライン確保、気管挿管、CV挿入、全身管理の基本、はこの期間に身につけます。初期研修2年目からは上級医のバックアップのもと麻酔の導入、維持、覚醒までを自ら行い、外科医に必要な一通りの麻酔管理を学ぶことができます。また、ICUで全身管理を学ぶことで専攻医になってからの緊急対応、周術期管理にとても役立ちました。

当院は岡山大学広域外科専門研修プログラムの連携施設Aに指定され、初期研修終了後には専攻医として2年間の研修を行います。専攻医は緊急手術症例では主治医となり、上級医のサポートの元で執刀、周術期管理を行います。3次救急病院である当院は救急症例が豊富で、特に胸腹部外傷症例を経験できる県南部の数少ない病院の一つであると思います。2年間の研修で200件以上の執刀を行うことができ、外科専門医取得のための執刀・経験症例数を経験可能です。

学会発表や論文執筆をはじめ学術活動も盛んで、緊急手術の豊富さから症例報告のネタには困ることなく、また、症例集積のための医療情報体制も整っています。メディカルイラストレーターである外科医も在籍しており、手術記録の指導、デジタルアプリでの手術記録の作成にも力を入れています。岡山大学病院や岡山市中心部に近いことから勉強会やウェットラボトレーニングへの参加も容易で、各種イベントを通じて他施設の専攻医や指導医との交流することができ、研修中の良い刺激となります。

充実した研修を送ることができるのは間違いないと思います。当院での初期研修、専攻医研修を考えている方は、ぜひ一度、岡山赤十字病院 外科まで是非見学にお越しください。

シニアレジデントK

私は岡山赤十字病院で2年間の初期研修を行い、引き続き当院で専攻医として勤務いたしました。引き続き当院での研修を選択したのは、継続して研鑽を積みたいと考えたからです。当院での初期研修の状況を踏まえて、これからその魅力をお伝えしたいと思います。

当院は3次救急まで対応しており、初期研修医が初期対応を担当できることが魅力の一つになります。もちろん、上級医の先生も傍で見守ってくれており、困った場合は直ぐに相談に乗ってもらえ、共に初期対応に参加していただけます。また各診療科をローテ―トする際には、基本的には指導医制がとられ、上級医の先生より密にご指導頂けます。また、昨今JOSLERにおいて様々な症例を受け持つ必要がありますが、不足した症例については、各診療科の先生方と相談のもと、受け持たしていただいております。また医局内の垣根も低く、困った症例を相談する際には、各診療科の先生方から身近に助言をいただくことができます。コメディカルのスタッフの方々もとても優しく、困った際には丁寧に教えてくださいます。

当院は親身に対応してくれる上級医の先生や医療スタッフが多く、知識だけでなく技術を磨く環境も整えられています。当院の魅力については、まだここで書き足りないほど、たくさんの魅力が詰まった病院です。是非一度でも岡山赤十字病院へ見学にきていただき、その魅力に触れていただけたらと思います。

臨床研修について

2024年度臨床研修の概要

平成16年に始まった医師臨床研修制度は、現在、内科、救急、地域医療、外科、精神科、産婦人科、小児科の7科目と一般外来が必修科目です。
令和4年度、岡山県は、研修医募集定員200名に対して195名がマッチし、良好な成績でした。全国的にみても、大都市圏についで研修医が多数集まる地域になっています。

岡山赤十字病院臨床研修プログラムの概要

1年目には内科6か月、外科2か月、精神科1か月、救急2か月の必須科目と1か月の選択研修科目を研修します。救急の研修期間のうち1か月間麻酔科で研修しますので、救急については、1年目の1か月と、2年間を通じた救命救急センターでの当直、日直を当てることになります。また救急外来での研修は、他の必修研修期間と重ならないように配慮して、選択研修期間中に最低でも8週に該当する40回を想定しています。

2年目には、選択研修科目の地域医療1か月、小児科1か月、産婦人科1か月の研修を行います。残りの9か月間が選択研修期間であり、研修医の希望に応じて様々な診療部門で研修を行うことになります。また一般外来研修については、内科、小児科研修期間に並行研修として実施しています。
精神科研修は、岡山大学病院精神科神経科、岡山県精神科医療センターあるいは慈圭病院で研修を行います。2年目には地域医療研修を湯原温泉病院、成羽病院、備前病院、日生病院、瀬戸内市民病院、金田病院、渡辺病院、哲西町診療所、矢掛病院のうちの2病院であわせて1月間研修予定です。また、岡山県赤十字血液センターにおいて血液事業に関する研修を行います。
選択研修については、10か月間研修医自身の将来の専攻科を中心に診療科を選択し、選択研修プログラムにしたがって研修を行います。
当院での臨床研修の特徴は、救命救急センターでのプライマリケアの研修であり、在籍する診療科にかかわらず2年間を通じて救急医療にかかわることです。週1回程度の頻度で救命救急センター外来での、当直・日直を行います。これによって幅広い疾患を経験することが可能であり、十分な救急診療能力が養成されます
また、2年目の選択研修の期間を中心に、総合病院である当院の特徴を生かして、幅ひろい分野の中から研修医の将来の専攻希望に応じた研修が可能です。
研修医には指導医を決めてマンツーマンの指導を行ない評価するだけでなく、年令の近い上級医師からも身近な指導を受けることが可能であり、いわゆる屋根瓦方式を実践しています。
自治医科大学卒業研修医、岡山県地域枠卒業生も本プログラムに沿って研修を行いますが、へき地診療の重要性の観点から地域医療研修は別に調整する場合があります。
当研修プログラムに定められていない病院等での診療はできません。

研修病院・施設

基幹型臨床研修病院
  • 岡山赤十字病院
協力型臨床研修病院
  • 岡山大学病院精神神経科
  • 岡山県精神科医療センター
  • 慈圭病院
  • 真庭市国民健康保険湯原温泉病院
  • 高梁市国民健康保険成羽病院
  • 備前市国民健康保険市立備前病院
  • 備前市国民健康保険市立日生病院
  • 瀬戸内市立瀬戸内市民病院
  • 社会医療法人緑壮会金田病院
  • 医療法人思誠会渡辺病院
  • 社会医療法人哲西会哲西町診療所
  • 矢掛国民健康保険病院
臨床研修協力施設
  • 岡山県赤十字血液センター

研修の実際

研修医は、着任当初、研修管理委員会が主催するオリエンテ-ションを受けるとともに、社会保険医療担当者集団指導を受け、保険医登録を申請し、臨床研修の現場に入ります。
研修医は、必修科目として1年目に内科6か月、外科2か月、精神科1か月、麻酔科2か月と1か月の選択研修科目のローテイション研修を行います。このうち麻酔科研修(救急)の1か月間が救急部門のブロック研修に該当します。また、救急部門の残り8週間については、2年目の選択研修期間中の救命救急外来での日直・当直40回を当てることにしています。精神科の研修は、岡山大学病院精神科神経内科、岡山県精神科医療センターあるいは慈圭病院で行います。
2年目には地域医療1か月、小児科1か月、産婦人科1か月の必修研修を行います。地域医療研修は、湯原温泉病院、成羽病院、備前病院、日生病院、瀬戸内市民病院、金田病院、渡辺病院、哲西町診療所、矢掛病院のうち1施設あるいは2施設で4週間実施する。2年目の研修計画については、1年目の12月末日までに決定することになっています。
また、一般外来研修については、内科、小児科研修中に行う予定です。この研修は、週1回程度の頻度で曜日を決めて並行研修として実施し、2年間のうちに最低でも20回は実施する計画です。

最も重要であるプライマリケアの幅ひろい診療能力を養成するために、一般外来だけでなく、在籍する診療科にかかわらず2年間を通じて救命救急センターでの救急医療を研修します。2年間を通して、週1回程度の頻度で日直・当直勤務として内科系、外科系、小児科の救急診療を行います。救急研修は、最初は上級医師の診察を見学し、次の段階では上級医師の監視のもとに診療し、2年目になるとまず独自で診察してその後上級医師に相談するというように、段階を踏んで研修を勧めていくよう設定されています。また、1年目の研修医を対象に救急医療に関する内容を中心に週1回の頻度で講義、実習、症例検討会を開催し、レベルアップを図っています。また、働き方改革が進んで、夜間当直は日常業務として扱い翌朝は帰宅できる体制になっています。

1年目の内科研修については、総合内科、血液内科、消化器内科・肝臓内科、呼吸器内科、循環器内科、糖尿病・内分泌内科、腎臓内科、膠原病・リウマチ内科、脳神経内科、脳卒中科の10部門のうち3~4部門程度をローテイションします。医師として最も基礎的な問診、診察、鑑別診断、指示、処方などの能力を養成することが主眼です。指導医のもとで、10名程度の入院患者の副主治医として入院診療研修を行います。また、超音波検査、胃カメラ検査、胃レントゲン検査などを週1回の頻度で研修を行います。またCPCに参加し症例呈示、討論、レポート作成を行います。
麻酔科での研修は、2次3次救急患者診療、ICU患者管理、手術麻酔を通じての気管内挿管、血管確保などの技術を修得します。
外科においては、創傷処置、縫合、穿刺、切開などの外科的処置の基本技術を修得する。また開腹、開胸、鏡視下手術の助手として手術に参加し、術後管理を経験します。
小児科、産婦人科はそれぞれの必修項目を中心に小児科病棟、周産期母子医療センターでの研修と、救命救急センターでの小児救急医療を経験します。
精神科研修は岡山大学病院精神科神経内科、岡山県精神科医療センターあるは慈圭病院において必修項目を中心に研修します。
2年目の地域医療研修は、岡山県内の9病院において、在宅医療などの患者生活の場での医療、へき地医療の現場を経験します。
1年目の1か月と2年目の残り9か月間が選択研修期間です。この期間は、研修医が自身の将来の専攻科を中心に診療科を選択して研修する期間です。当院は総合病院であるため、多数の診療科の中から単独の診療科で選んで研修することも可能ですが、診療科を複数選択して組み合わせることも可能です。

以下にローテイション例を図示します。期間は月数で表します。

1年目
精:精神科救急研修のうち1月間は麻酔科研修である。
内科(6) 外科(2) 精(1) 救急(2) 選択(1)
2年目
地:地域医療 小:小児科 産:産婦人科
地(1) 小(1) 産(1) 選択研修(9)

研修医の募集定員、募集方法など

募集定員
  • マッチングによる採用定員は、1学年14名です。それ以外に、自治医大卒業生の応募があれば、若干名採用します。
募集方法および選考方法
  • 病院ホームページ上で公募を行い、応募者について8月に小論文、面接試験を実施します。その後、医師臨床研修マッチング協議会が行うマッチングシステムによって内定者を決定します。3月の医師国家試験の発表を待って正式に採用を行います。

研修医の処遇

  • 雇用形態
    • 常勤嘱託職員
  • 給与
    • [1年次] 基本給283,300円/月、支給月額約445,500円、賞与600,000円/年、年収約5,946,000円
    • [2年次] 基本給338,300円/月、支給月額約538,600円、賞与700,000円/年、年収約7,163,200円
  • 勤務時間
    • 平日 午前8時30分より午後5時まで
    • 休憩時間 45分
  • 休日
    • 土・日曜日、国民の祝日、創立記念日(5月28日)、年末年始(12月29日~1月3日)
  • 年次有給休暇
    • 1年目24日2年目24日
  • 福利厚生
    • 社会保険、職員宿舎、職員食堂、院内保育園、互助会(体育・文化活動)
  • 医局会
    • 投票権あり
  • 学会関連事項
    • 年会費一部支給
    • 学会出張費・参加費(年1回支給される。これとは別に、発表者には支給される。)
    • 医学雑誌投稿補助
Adobe Readerのダウンロードページへ(別ウィンドウ)

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。