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消化器内科・胆膵内科 原田 亮 医師 インタビュー

専門性を「伝える」ことで、適切な医療へ

消化器内科の中でも、特に高い専門性が求められる胆道・膵臓疾患。
その診療の最前線で、早期発見と多職種連携に力を注ぐ原田 亮 医師に、専門分野を選んだ理由から、胆膵疾患診療で大切にしている考え、地域医療への思いまでを伺いました。

胆膵領域に力を入れる理由

―― 消化器内科を選ばれたきっかけは何だったのでしょうか。

学生・研修医時代に、内視鏡検査や消化器内科の診療に触れ、「面白い」と感じたことが大きなきっかけです。小児科と迷った時期もありましたが、幅広い成人患者さんと向き合えること、検査や治療の選択肢が多いことに魅力を感じ、消化器内科を選びました。研修時代に指導してくださった先生方の影響も大きかったですね。

専門は消化器内科ですが、その中でも胆道・膵臓領域を中心に診療しています。胆膵疾患は専門性が高く、診断や治療のタイミングがとても重要な分野です。そうした特性を踏まえ、最近は「胆膵内科」としての発信にも力を入れています。

「胆膵内科」という診療科名に込めた思い

―― あえて「胆膵内科」を掲げている理由を教えてください。

胆道や膵臓の病気は、早期発見や専門医への適切な紹介がとても重要です。診療科名として明確に示すことで、地域の先生方や患者さんが「相談しやすくなる」「つながりやすくなる」ことを期待しています。結果として、必要な医療にスムーズにつながる環境を整えたいと考えています。

膵臓がん早期発見のために大切な視点

―― 実際には、どのようなきっかけで受診される患者さんが多いですか。

紹介で来られる方が多く、症状としては腹痛や黄疸、原因不明の体重減少、健診での異常指摘などがあります。また、血糖コントロールの急激な悪化をきっかけに精査を行うケースもあります。膵嚢胞や家族歴があり、定期的に経過観察されている方も少なくありません。

―― 膵臓がんの早期発見で重要なポイントは何でしょうか。

膵臓がんは早期発見が難しい疾患として知られていますが、「注意すべきサイン」はあります。
たとえば、膵嚢胞の存在、家族歴、健診でのわずかな異常、説明のつかない体重減少や血糖値の急な悪化などです。こうした変化があれば、CTやMRI、超音波内視鏡などの精密検査につなげることが重要です。

生活習慣・栄養管理・リハビリまで含めた診療

―― 日常生活で気をつけるべき点はありますか。

飲酒や喫煙は膵疾患のリスク因子になり得るため、節制が望ましいですね。一方で、膵がんの患者さんでは体重減少や筋力低下が進みやすいため、過度な制限よりも「食べられるうちに、しっかり食べる」ことを重視しています。必要に応じて、栄養補助も取り入れます。

―― 栄養やリハビリにも力を入れているそうですね。

初診時からリハビリスタッフと連携し、自宅でも続けられる運動指導や筋肉量の評価を行っています。栄養面でも体重・体力の維持を重視し、多職種チームで患者さんのQOL向上を目指しています。

チーム医療と地域連携への思い

―― チーム医療について、どのようにお考えですか。

医師だけで完結する医療はありません。看護師、リハビリ、栄養士、検査部門、事務スタッフなど、多くの職種が連携してこそ、より良い医療が提供できると考えています。また、若手医師の教育にも力を入れ、地域で活躍できる人材を育てていきたいですね。

―― 地域の医療機関へのメッセージをお願いします。

消化器内科・胆膵領域でお困りのことがあれば、いつでもご相談ください。精密検査や治療、在宅医療との連携など、地域全体で患者さんを支える体制づくりに貢献していきたいと考えています。

医師として大切にしていること

―― 最後に、医師としてのモットーを教えてください。

「一生懸命、できることをきちんと行う」。

時には厳しい話をしなければならない場面もありますが、少しでも希望を持っていただけるよう、丁寧に向き合うことを大切にしています。


  • 診療科目
    • 消化器内科/胆膵内科
  • 原田 亮 医師
  • 資格
    • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 日本胆道学会認定指導医