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肝胆膵外科 杭瀨 崇 医師 インタビュー

難しい病気だからこそ、最善の治療を届けたい

肝臓、胆道、膵臓の病気は、外科治療の中でも特に高度な専門性が求められる領域です。

その最前線で診療にあたる杭瀨崇医師に、肝胆膵外科を選んだきっかけや診療への思い、そして患者さんへのメッセージを伺いました。

肝胆膵外科を選んだ理由

―― まず、ご専門について教えてください。

肝臓がん、膵臓がん、胆管がんなどを中心に診療する肝胆膵外科を専門としています。

肝臓や膵臓の周囲には重要な血管が多く存在しており、時には血管を切除・再建しながら手術を行うこともあります。外科の中でも特に難易度が高い領域の一つとされています。

―― なぜ肝胆膵外科の道を選ばれたのでしょうか。

医学部6年生の時に実習で出会った肝胆膵外科医の存在が大きかったですね。

重症の患者さんに対して「自分なら治せる、やってみよう」と立ち向かうその先生の姿を見て、とても強い憧れを持ちました。

「自分もこの分野で挑戦したい」と思ったのがきっかけです。

高度な技術が求められる肝胆膵外科

―― 肝胆膵外科はどのような特徴がありますか。

肝胆膵領域は、お腹の中でも特に難易度の高い手術を行う分野です。

肝臓や膵臓の病気では、重要な血管と接していることも多く、高度な技術や豊富な経験が必要になります。

一方で、近年はロボット支援手術も導入され、患者さんの負担を抑えながら治療できる場面も増えてきました。

これまで培ってきた経験を生かしながら患者さん一人ひとりに最適な外科治療を提供したいと思っています。

膵臓がん治療で大切にしていること

―― 特に膵臓がんの治療で大切にしていることを教えてください。

膵臓がんは、手術だけで治る病気ではありません。

抗がん剤治療、手術、そして術後治療まで含めて一つの治療です。

そのため、肝胆膵外科医や原田先生を中心とした胆膵内科医だけでなく、放射線科医、看護師、薬剤師、栄養士、リハビリスタッフなど、多くの職種で連携することが欠かせません。

当院では常にチームで連携しながら、一人ひとりの患者さんにとって最適な治療のタイミングを検討しています。

こうしたチーム医療が、より良い治療成績につながっていると感じています。

患者さんからの言葉が力になる

―― 医師としてやりがいを感じるのはどのような時ですか。

自分の担当した患者さんが術後何年も健康でいてもらえることですかね。

特に近年は、以前であれば手術ができないとされた高度進行膵臓がんでも、抗がん剤治療と手術を組み合わせることで長期間再発なく過ごされる患者さんが増えてきました。

そうした患者さんの元気な姿を見ると、この仕事を続けてきて本当に良かったと思います。

地域の皆さまへのメッセージ

―― 最後に、地域の皆さまへメッセージをお願いします。

肝臓や膵臓の病気は、自覚症状が少なく、早期発見が大切です。健診で異常を指摘されたときや、かかりつけ医の先生から精密検査を勧められたときは、早めにご相談ください。

また、肝胆膵領域の治療は外科医だけでなく、消化器内科医、看護師、薬剤師、管理栄養士、リハビリスタッフなど多くの職種が関わるチーム医療が欠かせません。

当院では地域の医療機関の先生方とも連携しながら、患者さん一人ひとりに最適な治療を提供できるよう努めています。不安なことがあれば、一人で抱え込まず、まずはご相談いただければと思います。


  • 診療科目
    • 肝胆膵外科・消化器外科
  • 杭瀨 崇 医師
  • 資格
    • 日本外科学会 指導医・専門医 日本消化器外科学会 指導医・専門医 日本肝胆膵外科学会 高度技能専門医 日本肝臓学会 肝臓専門医 da Vinci Console Surgeon Certificate 日本肝胆膵外科学会 ロボット支援手術プロクター(肝部分切除、外側区域切除) 日本癌治療認定医機構 がん治療認定医 日本移植学会 移植認定医
  • 備考
    • 岡山大学医学部医学科 臨床准教授 日本肝胆膵外科学会 評議員 臨床研修指導医 緩和ケア研修会修了 おかやまDMAT隊員