一人ひとりを尊重し、温もりのある
安全な看護を提供します。
地域の方々から信頼され、親しまれる病院づくり
一人ひとりを大切にし、よりよい看護を提供していきます。
看護部紹介のページにアクセスしていただきありがとうございます。
岡山赤十字病院は1927年に開院し、90年を超えました。
昭和、平成、そして令和へ時代が変遷する中で地域の中核病院として急性期医療を担っています。地域包括ケアシステムの中で機能分化が進み、病院のあり方も変化しています。その中で看護部の理念としている「一人ひとりを尊重し、温もりのある安全な看護の提供」に取り組んでいきたいと思います。今後も急性期医療を担う看護体制の整備と一人ひとりに寄り添う姿勢、働きがいにも目を向け、環境を整えていきたいと考えています。新人の時から赤十字のキャリア開発ラダーに沿って目指す看護師像に向かって成長できるよう教育支援を行います。
専門職として研鑽し、互いに学び合い、一人ひとりを大切にする組織、地域に信頼され、親しまれる「日赤病院」でありたいと思います。
岡山赤十字病院および看護部の理念・基本方針に基づき、質の高い看護サービスを提供できる看護職員を育成する。また、看護職員個々のキャリアプランに基づき、主体的にキャリア形成できるように支援する。
新人看護職員研修ガイドラインに沿って研修を行っています。 岡山赤十字病院看護部新人看護職員研修としてプリセプターシップを軸に、新人看護職が安全に看護を提供できることを目的に段階を踏んで確実に知識・技術を習得したことを確認しながら次にすすむことができる体制をとっています。
赤十字の理念である人道を基盤にし、患者さん一人ひとりを尊重し、ぬくもりのある安全な看護を提供できる自立した看護実践者の育成を目指す。 自己啓発を核とし、集合教育・職場内教育(on the job training 以下OJT)を実施しながら、1人ひとりの成長を支援していく。新人看護職を支援する全職員が共に支え合い、成長することを目指す。
岡山赤十字病院看護部の理念や基本方針を理解し、社会人・専門職業人としての自覚をもち、行動できる。 安全で安心な看護を実践するために必要とされる基本的な看護臨床実践能力を習得できる。
新人看護職1人に対して決められた経験のある先輩看護職がマンツーマン(同じ勤務を一緒に行う)である一定の期間オリエンテーションを担当する方法です。プリセプト(方針)を伝達しながら精神的な支援機能も有します。プリセプターシップでは本来、先輩看護職は決められたマンツーマンの意味をもちますがバックアップメンバーなどグループで新人看護職を教育支援する方法も含んでいます。プリセプターシップの期間は4月~3月の12ヶ月間とし、看護実践の中で成長を支援します。 新人看護職員研修の中でプリセプター(実地指導者)は重要な役割を担っています。他に各部署教育担当者(教育委員)、研修責任者(教育担当師長・係長)を配置し、各部署の管理者等と連携をとりながら、教育支援を行っています。
新人看護職員は1年間名札に標章をつけています。これにより他職種・スタッフ誰からも新人と認識でき、新人看護職員を職員全体でサポートしていくことにつなげるようにしています。この標章は四葉のクローバーです。新人の皆さんが患者さん、病院スタッフへも幸せを運ぶ存在であるという意味も含んでいます。
新人看護職員が自ら目標を持ち、獲得した能力や成果を蓄積するためにキャリアファイルを使用しています。 「キャリアファイル」とは看護職としての実践・研究・成果が記録されたもので、これまでの成長過程や能力開発などが一元化され見出されるファイルであり、自らの看護職としての歩みがわかるようよう新人の時代から継続して使用できるものとして活用を勧めています。
プリセプター(実地指導者)を中心とした各部署の支援体制とともに、病院全体のサポートチームが存在し、支援を受けることができます。 また、研修などを通して仲間作りや同期同士お互いの思いを表現できる機会を作っています。個々の課題はことなりますがリアリティショックを予防し、スムーズに職場順応でき、それぞれが専門職業人として成長できる体制を目指しています。
がん看護専門看護師は、がんの予防から診断・治療、終末期まで、時期を問わず、がん患者さん、ご家族やがん医療にかかわる看護師を支援する役割を担っています。患者さんが安心して治療に取り組み、療養を送ることができるよう、相談に応じたり、直接ケアを行ったり、チーム医療が円滑に提供されるよう多職種と協働しています。看護師として、患者さんご家族がどんな状況にあっても、自分らしく生きていくための力になれる存在であり続けることを大切に日々実践しています。
病気を抱える患者さんの心身の不調は、他の家族にも伝わり家族全体へ様々な影響を及ぼすことがあります。家族支援専門看護師は、患者さんも家族の中で生活を営む一員であると捉え、家族全体を援助の対象としています。家族が大切にしている考えや価値観をうかがいながら、家族全体のセルフケア機能の向上を図るよう支援しています。院内外の多職種と協働したり、相談に応じたり、家族看護に関する教育などにも取り組んでいます。家族一人ひとりを大切に、その家族らしく様々な事柄に対処できるよう支援していくことを目指しています。
救急看護とは「突発的な外傷、急性疾患、慢性疾患の急性増悪などのさまざまな状況によって、救急処置が必要な対象に実施される看護実践」です。対象に応じた迅速かつ的確な救命技術・救急看護技術が求められ、緊急度や重症度を見極め、治療やケアの優先順位を判断する能力が必要となります。救急看護に必要な救急患者の病態の予測やフィジカルアセスメント能力の向上やトリアージ体制の確立に取り組み、患者さんに安全で安楽な看護が提供できるように努めています。
皮膚・排泄ケア認定看護師とは、創傷(Wound)、オストミー(Ostomy)、失禁(Continence)の3領域を専門とした看護師です。私たちは、院内のみならず在宅の患者さんへも専門性の高い看護技術と知識を用いた看護実践を行うことで、患者さんに質の高い看護を提供し、安心して療養生活を送れるように支援していきたいと考えています。また、院内の褥瘡対策チームを始め、多職種と協働しながら医療チーム活動を行っています。何かご相談ことがありましたらお気軽にお声かけください。
緩和ケアとは、終末期に限らずがんと診断されたときから患者さんに生じる身体面や精神面の苦痛緩和を行い、同時にご家族へのケアも行うことです。緩和ケアはいつでもどこでもうけることができ、緩和ケア認定看護師は患者さんとそのご家族がその人らしく人生を送ることができるように多職種と協働し、支援しています。がんそのものによって起こる苦痛はもちろん、がんと共に歩んでいく患者さんとご家族が抱える生活上の問題や精神的な不安を支えていきたいと考えています。
がん化学療法看護は、抗がん剤治療を受ける患者さん・ご家族の意思決定支援から、抗がん剤治療の実践、治療中およびその後の長期的なフォローまで幅広い看護を行っています。がん化学療法は日々進化し、免疫療法など新たな治療法も登場してきているため、最新の治療情報の提供、副作用マネジメント、精神的・社会的な支援についても医師や薬剤師、医療ソーシャルワーカーなど多職種と連携して行っています。患者さんの意思決定を尊重し、安全に、そして安心して治療が受けられるような看護を行っています。
がんと診断された患者さんの多くが痛みを経験されています。痛みは患者さんとご家族の生活の質を低下させます。生活の質が向上するように、多職種で患者さんの痛みの原因や鎮痛薬の適切な使用について検討したり、患者さんやご家族と一緒に痛みを和らげる方法を考えています。また、がん看護の質が向上するように看護職への教育に取り組んでいます。身体的な痛みだけでなはなく、精神面などのあらゆる面の痛みに対処し、その人らしい人生を送ることができるように支えていきたいと考えています。
感染管理の目的は、患者さんやそのご家族および医療施設に従事するすべての人々を院内感染から守ることです。
病院という組織の中で、看護以外の職種、部門とも連携しながらICT(院内感染対策チーム)回診や院内感染サーベイランス(感染に関する調査・監視を行う)などを行い、施設にあわせた感染管理プログラムを立案・実践しています。また、地域における医療施設とも連携を図り、相互の感染対策の強化を図っています。
糖尿病は「進行性の慢性疾患」と言われており、患者さんやご家族は生涯にわたる自己管理を必要とし「生活」そのものが治療の中心になります。糖尿病看護認定看護師としてフットケアや透析予防支援、糖尿病教室をはじめ、困りごとへの相談など看護ケア向上に努めています。また、患者さんやご家族が「療養生活」を安心して送れるよう定期的に多職種での合同カンファレンスを開催し、職種間で療養目標を共有し、チームで連携した支援を行っています。
手術室看護師は、体温管理、手術時の体位による皮膚・神経障害の予防、手術進行に応じた介助等の専門的な看護を医師と連携しながら提供することで、患者さんの術後の回復がスムーズに進むようサポートいたします。また、手術を受けるということは、患者さんの人生の中で大きな出来事であり、不安が大きいと思います。患者さん・ご家族に寄り添い、安心感をもって手術に臨めるようサポートしています。
「食べることが何よりの楽しみ」という方は多いのではないでしょうか。加齢・病気・発達障害等、何らかの原因で口から食べることが難しい方がおられます。摂食嚥下障害を持つ患者さんには、食べることが窒息や誤嚥というリスクにつながり、食べられない状況が続けば、脱水や低栄養などの二次的な問題を引き起こす場合があります。患者さんやご家族の「食べたい」という思いに寄り添い、食べる喜びを共有できるよう、安全な食を提案いたします。皆で囲む食卓は、お腹だけでなく心も満たしてくれます。一人でも多くの方に届けられますように。
認知症とは、記憶したり、会話したり、物事を判断したりなどの知的機能が持続的に障害され、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態をいいます。認知症が進行すると、一人でできていた日々の行動や社会生活が徐々にできなくなり、自分らしく生きることが困難になっていきます。また、ご家族の生活にも大きな影響をもたらします。認知症の人の病状管理をしながら、住み慣れた地域での暮らしを支援し、また、ご家族の介護負担の軽減をしつつ、その人らしい人生を送れるようにケアしています。
脳卒中とよばれる脳出血、くも膜下出血、脳梗塞は意識障害や運動麻痺、高次脳機能障害は、脳に何らかの障害が残ることが特徴としてあげられ、その症状は一人一人異なっています。このような患者さんに対し専門的知識や技術を用いて個々の状態の的確な把握、重篤化の回避を行いながら、早期リハビリテーションの視点を持ち機能回復を促進できる関わりを行っています。患者さんやご家族が、希望を持って今後の生活を住み慣れた地域で歩んでいくことを目指した看護を行います。
放射線治療は技術の発達とともに高精度放射線治療が行われるようになり、当院でも3年前より放射線治療室が新しくなりました。
放射線治療と聞くと、イメージから副作用や被曝などへの不安や恐怖心をもたれる方が多くおられます。患者さんやご家族が安心して放射線治療が受けられるよう、医師や放射線技師など他職種と協力しながらサポートを行っています。 さらに、副作用を予防するためのケアなどを患者さんやご家族と一緒に考えながら、最良の方法をご提案できたらと思います。