下肢静脈瘤に対する高周波カテーテル治療(ラジオ波を用いた血管内焼灼術)が平成26年6月より保険適応となりました。岡山赤十字病院心臓血管外科でも、この技術での治療を平成26年10月より開始いたしました。カテーテルを血管の中にいれてラジオ波(高周波)による熱により静脈壁を収縮させ、静脈を閉塞させる治療法です。従来の手術とくらべて切らないで治すことが可能となりました。
体への負担が少ないので日帰り手術が可能です。
下肢静脈瘤でお悩みの患者さんは当院心臓血管外科外来までご相談ください。平成28年9月時点で100例に達しました。
患者さんの負担が少ない手術をめざして。
もう年だからとあきらめないでください。
まず、患者さんの負担が少ない手術に必要なことはなんでしょうか?
早期発見、早期治療です。代表的な病気として大動脈瘤があります。大動脈瘤は発見が遅れ破裂してから手術しても約半数の患者さんは救うことができません。早期に発見して治療すればほとんどの患者さんを救うことができます。もちろんそのほかの心臓病についても同様のことがいえます。すなわち、早期発見は非常に大切です。病気が重篤になってから手術しては術後の回復に時間がかかるのはいうまでもありません。
そこで、岡山赤十字病院心臓血管外科では積極的に心臓病や血管の病気の早期発見に努力しております。
特に糖尿病、高コレステロール血症、高血圧また透析患者さんは心臓病や血管病が隠れている危険があります。当院ではこれらの患者さんの動脈硬化判定や心臓病や血管病の検診を行っています。主治医の先生にご相談されるか心臓血管外科外来を受診してください。心臓や血管の手術というと従来、大手術だという印象がありましたが、岡山赤十字病院心臓血管外科では患者さんの負担が少ない手術をめざし、手術後、はやく普段の生活にもどれるよう最新の治療を積極的に導入しています。そのため、いままでは手術が危険であったご高齢の患者さんでも負担の少ない手術を行うことで以前より手術を安全に行うことができるようになりました。心臓手術での最高齢は90歳の女性。血管手術の最高齢は94歳男性です。
患者さんに満足していただけるよう、心臓血管外科チーム一同はなお一層努力してまいります。よろしくお願いいたします。
患者さん向けの岡山赤十字病院心臓血管外科では新聞を発行しております。参考にしていただければ幸いです。
冠動脈バイパス手術とは狭心症、心筋梗塞の患者さんに行う手術で、1~2mmほどの心臓の血管に血管を縫い付ける手術です。とても細かい作業なので以前は心臓を止めて縫い付けていましたが、最近、いろいろな器具が開発され、心臓を止めなくても縫い付けることが可能となりました。心臓を止めないので患者さんの負担が軽く回復が早くなります。この技術により高齢の患者さんでも安全に手術できるようになり、早期退院、早期社会復帰も可能となってきました。
僧房弁弁膜症に対しては可能な限り弁形成術を行っています。僧房弁の修理が無理な場合や、大動脈弁弁膜症に使用する人工弁も改良がすすみ、問題なく使用できるようになりました。また、弁膜症に合併する心房細動にも低侵襲なメイズ手術を導入しています。心臓手術には不可欠な人工心肺も進歩し、高齢者でも安全に手術が可能となっています。
ステントグラフトという人工血管を大動脈瘤の中に入れて大動脈瘤に直接血圧がかからなくする方法です。足の付け根の小さな傷のみで手術が可能で、お腹や胸を大きく切らないとできなかった手術が、切らなくても可能となりました。そのため回復が早く、高齢者でも手術が可能となりました。ただし、動脈瘤のできた場所やかたちによりこの手術可能かきまります。
手と足の血圧を同時に測れる器械が開発され、簡単に、短時間で下肢閉塞性動脈硬化症であるかどうか診断できるようになりました。また、バスキュラーラボという血管検査室を開設し、血管エコーやCTで患者さんに負担がかからずに病気の診断ができるようになりました。
足を栄養する動脈のせまいところや詰まっている動脈を風船で拡張し、ステントを挿入します。局所麻酔で行います。1泊入院で治療が可能です。
従来は1週間ほどの入院が必要であった下肢静脈瘤の手術が低濃度大量局所麻酔による選択的ストリッピングという方法で、1泊入院で手術ができるようになりました。平成26年10月より切らないでなおす手術(高周波カテーテル治療)を導入し、日帰り手術も可能となりました。令和2年10月から下肢静脈瘤血管内接着剤治療を開始しました。
皮膚炎や皮膚潰瘍をともなった重症な下肢静脈瘤の治療に患者さんの負担の少ない内視鏡を使った手術を行っています。いままでは1ヶ月ほどの入院を必要としていましたが2-3日の入院で手術ができるようになりました。
透析に必要な内シャントの作成、管理を行っています。バスキュラーラボを活用して血管エコーによる内シャントの定期検診を行っています。内シャントの異常を早期に発見し、透析の命綱といえる内シャントを管理させていただきます。
必要なら風船治療(経皮的シャント形成術)を行い透析が安全にできるように治療させていただきます。定期検診をしていただくことによりシャントのトラブルはほとんどなくなりました。
外科では専攻医(後期研修医)を募集しています。
志望専攻科に関係なく、外科医を目指す若手医師を、広く募集します。
見学、研修についての質問、ご要望などには、随時積極的に応じておりますので、ご遠慮なくご連絡ください。
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岡山大学医学部 平成5年卒業 医学博士
メッセージ/緊急から待機手術まで必要性に応じて幅広く心臓血管外科治療に対応いたします。そのために循環器内科・麻酔科・救急科および薬剤部/Ns/CE/放射科/検査科/リハビリ科/栄養科などの多診療科・多職種とチームを組んで連携してチーム治療を行っていきます。お気軽にご相談ください。
平成21年卒業
平成3年卒業 医学博士
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辻󠄀 尚志 | 原 享子 | 吉富 誠二 |
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辻󠄀 尚志 | 吉富 誠二 | |||
吉富 誠二 | 原 享子 | |||
森川 希実 | 森川 希実 |
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杭瀬 崇(肝・胆・膵) | 高木 章司(上部消化管) | 池田 英二(下部消化管) | 池田 英二(下部消化管) | 松村 年久(上部消化管) |
山田 元彦(肝・胆・膵) | 山野 寿久(肝・胆・膵) | 赤井 正明(上部消化管) | 高木 章司(上部消化管) | 熊野 健二郎(下部消化管) |
山野 寿久(肝・胆・膵) | ||||
丸山 昌伸(下部消化管) |
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黒﨑 毅史 | 黒﨑 毅史 |
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加藤 源太郎 | 加藤 源太郎 | 担当医 |
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三谷 英信 |
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手術 | 手術 | 手術 | 手術 |